新体操をすると身長は伸びないって本当?嘘?

新体操をすると身長は伸びないって本当?嘘?

新体操をやっているお子さんを持つ親御さん、あるいはこれから始めさせたいと考えているあなた。「新体操をすると身長が伸びない」なんていう、まことしやかな噂、一度は耳にしたことがありませんか?

 

テレビに映るトップ選手たちは、確かに小柄で華奢な「妖精」のような子が多いですよね。

 

うちの子も、あんな風に背が止まっちゃったらどうしよう…

 

そんな不安が、心の隅っこにモヤモヤと居座っているんじゃないでしょうか。

 

結論、その噂、真っ赤な嘘です! 断言します。新体操が、子どもの身長の伸びを直接的に止めるなんてことは、科学的にありえません。じゃあ、なんでそんな噂が消えないのか?それには、ちゃーんと理由があるんです。

 

この記事を読めば、あなたのそのモヤモヤは、きっとスッキリ晴れ渡ります。新体操と身長の「本当の関係」を知れば、根拠のない噂に振り回されることなく、心からお子さんの挑戦を応援できるようになるはず。それどころか、お子さんの健やかな成長を後押しするヒントまで見つかっちゃうかもしれませんよ。一緒にその真相を覗いてみませんか?

新体操で身長が伸びないは嘘!でも…そう見えるカラクリがあるんです

 

もう一度、はっきりと言わせてください。新体操が原因で身長が伸びなくなる、なんてことはありません!もしそれが本当なら、今頃、世界中の小児科医やスポーツ科学者が集まって大問題になっているはずです。でも、そうなっていませんよね?それが答えです。

 

じゃあ、なぜ「新体操選手=背が低い」というイメージがこんなにも根強いのか。それは、一種の“思い込み”と、競技の特性が生み出す“カラクリ”のせいなんです。これから、そのカラクリを一つひとつ、丁寧にほどいていきたいと思います。これを読めば「なーんだ、そういうことだったのか!」と膝を打つこと間違いなしです。

遺伝が8割!身長の伸びはほとんど親から受け継いだもので決まる

まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。それは、子どもの身長が最終的にどのくらいになるかっていうのは、そのほとんどが遺伝で決まる、ということです。身も蓋もない話に聞こえるかもしれないけど、これが現実なんです。だいたい8割くらいは、お父さんお母さんから受け継いだ遺伝子によって、伸びる身長のポテンシャルが決まっていると言われています。

 

よく、予測身長を出す計算式なんてものもありますよね。

 

男の子:(お父さんの身長+お母さんのの身長+13)÷2
女の子:(お父さんの身長+お母さんのの身長-13)÷2

まあ、あくまで目安だし、「+13」とか「-13」ってなんだよ!ってツッコミたくなりますけど(笑)。でも、これを見てもわかるように、やっぱり両親の身長が大きく影響するわけです。つまり、新体操をやっていようが、バスケをやっていようが、はたまた家でゴロゴロしていようが、子どもが伸びる身長の「設計図」は、生まれた時点である程度決まっている、ということなんです。

 

だから、もしお子さんの身長の伸びが少し緩やかだったとしても、それをすぐに「新体操のせいだ!」と結びつけるのは、ちょっと早計すぎるかもしれません。まずは、ご自身の家系を思い返してみてください。「そういえば、私も中学の頃は背の順で前の方だったな…」なんてこと、ありませんか?スポーツ云々の前に、この遺伝という大原則を頭の片隅に置いておくことが、冷静に物事を見るための第一歩になります。

「新体操選手=背が低い」はただの“生存バイアス”だった件

さて、ここからが本題です。「でも、テレビで見る選手はみんな小さいじゃないか!」という声が聞こえてきそうですね。ええ、わかります。その気持ち、痛いほどわかりますよ。でもね、それこそが最大の「思い込み」の正体、“生存バイアス”というやつなんです。

 

生存バイアスって、なんだか難しそうな言葉ですけど、要は「生き残ったものだけを見て、それが全体像だと勘違いしちゃうこと」です。新体操という競技の特性を考えてみてください。手具を扱いながら、アクロバティックでしなやかな演技をするには、小柄で手足のコントロールがしやすい体型の方が、有利に働きやすい側面があるんです。体が小さい方が回転も速くできるし、落下してくる手具をキャッチするまでの距離も短くて済む。残酷な言い方ですが、そういう「適性」のある子が、厳しい競争を勝ち抜いて、トップ選手として私たちの目に触れる機会が多くなるわけです。

 

つまり、「新体操をやったから背が低くなった」んじゃなくて、「もともと背が低い素質の子が、新体操で才能を開花させやすい」という、ただそれだけのこと。順番が逆なんですよ、完全に。

 

それに、メディアも罪深いよねぇ…。やっぱり「リボンの妖精」みたいなキャッチーなイメージで売り出したいから、どうしても小柄で可憐な選手にスポットライトを当てがち。でも、探せば長身の素晴らしい選手だっているんです。

 

海外、特にロシアや東欧の選手なんて、モデルみたいに手足が長くて、ダイナミックな演技をする選手がたくさんいます。彼女たちを見て、「新体操をすると背が高くなる!」なんて誰も言わないでしょ?それと同じことなんです。僕たちは、知らず知らずのうちに、切り取られた情報だけで「きっとこうに違いない」と思い込んでしまっているだけなんですね。

じゃあ何で?身長が伸び悩むように見える「3つのワナ」

 

嘘だってことはわかった。でも、やっぱりうちの子の身長が心配…

 

そうですよね、理屈でわかっても、感情はなかなかついてこないものです。それに、新体操という競技の特性が、間接的に身長の伸びを“邪魔”してしまう可能性も、ゼロとは言い切れません。

 

ここからは、新体操に打ち込むお子さんが陥りやすい、身長の伸びを妨げる可能性のある「3つのワナ」について、もっと深く、生々しく解説していきます。これは新体操に限らず、ハードなスポーツ全般に言えることでもあります。もし心当たりがあったら、それはお子さんからのSOSサインかもしれませんよ。

ワナ① 過酷な練習によるエネルギー不足!食べた分、全部消費してませんか?

まず一つ目のワナは、圧倒的なエネルギー不足です。

 

考えてみてください。成長期の子どもの体って、もうそれだけで一つの巨大な建設プロジェクトみたいなものなんです。骨を伸ばし、筋肉を作り、内臓を成熟させる…そのためには、莫大な量のエネルギー(カロリー)と材料(栄養素)が必要になります。

 

そこに、新体操のハードな練習が加わったらどうなるか?毎日2時間、3時間と体を動かせば、当然、消費カロリーはとんでもないことになります。まるで、常にアクセル全開で走ってる燃費の悪いスーパーカーですよ。せっかく食事で摂ったエネルギーが、骨や筋肉を成長させるために使われる前に、全部その日の練習で燃やし尽くされてしまう…。そんな状況が起こりうるんです。

 

親としては「好き嫌いしないでちゃんと食べなさい!」って言うけど、そもそも食べる量が足りていないケースも少なくありません。子どもって、お腹がいっぱいになったら「ごちそうさま」しちゃうでしょ?でも、その「お腹いっぱい」が、成長+練習に必要なエネルギー量を満たしているとは限らないんです。

 

特に、成長に欠かせないタンパク質、骨の材料になるカルシウム、そして細胞分裂を助ける亜鉛。このあたりが不足すると、もうテキメンに影響が出ます。練習後にお菓子やジュースばっかり…なんて生活は最悪のパターン。それではただカロリーを摂っているだけで、体の“材料”にはなりませんからね。食べたものが、ちゃんと未来の体を作るための投資になっているか。そこをチェックしてあげるのが、親の大事な役目なんです。

ワナ② 睡眠不足は成長の大敵!「寝る子は育つ」は科学的真実だった

二つ目のワナ、それは睡眠不足です。

 

「寝る子は育つ」って、昔から言われていることわざですけど、これ、ただの言い伝えじゃなくて、ガチの科学的真実なんです。なぜなら、身長を伸ばすのに欠かせない「成長ホルモン」は、主に寝ている間、特に深い眠りに入っている時にドバドバ分泌されるから。

 

さあ、新体操に打ち込むお子さんの1日を想像してみましょう。

 

学校が終わって、急いで家に帰って軽食を詰め込み、練習場所へ。みっちり練習して、クタクタになって帰宅するのが夜の9時、10時。そこからお風呂に入って、夕飯を食べて、学校の宿題をやって…。気づけばもう日付が変わる寸前!なんてこと、ザラにあるんじゃないでしょうか。

 

成長期の子どもに必要な睡眠時間は、8時間から10時間とも言われています。でも、現実はどうでしょう?6時間、7時間眠れれば良い方、なんて子も少なくないはずです。これじゃあ、成長ホルモンが活躍する時間が圧倒的に足りません。せっかく伸びるポテンシャルがあるのに、そのスイッチを押す時間が足りていない。こんなにもったいないことはないですよね。

 

さらに追い打ちをかけるのが、スマホやゲームの存在。疲れているはずなのに、寝る前のちょっとした時間でブルーライトを浴びてしまうと、脳が興奮して眠りが浅くなってしまいます。成長ホルモンのゴールデンタイムを、自らドブに捨てているようなものですよ!これはもう、親が鬼になってでも「早く寝なさい!」と言うしかない。僕も子どもの頃、親に「テレビ消して寝なさい!」って何度怒られたことか…。でも、今思えばあれは愛のムチだったんだな、としみじみ思います。お子さんの未来の身長のために、今だけは心を鬼にすることも必要かもしれません。

ワナ③ 体重管理のプレッシャーが生む「隠れ栄養失調」の恐怖

そして三つ目の、これが最もデリケートで根深いワナかもしれません。それは、体重管理のプレッシャーによる栄養失調です。

 

新体操は、美しさを競う採点競技の一面も持っています。高くジャンプするため、軽やかに宙を舞うため、「体重は軽い方が良い」というプレッシャーが、指導者や、時には選手自身の中から生まれてくることがあります。特に、思春期に入って体つきが変わり始める女の子にとって、このプレッシャーは想像以上に重くのしかかります。

 

その結果、何が起こるか。「もっと痩せなきゃ」という思いから、極端な食事制限に走ってしまう子がいるんです。朝食を抜いたり、お米を一切食べなかったり、ひどい場合には食べたものを吐いてしまったり…。これはもう、ただのダイエットではありません。成長期に必要な栄養素が全く足りていない、危険な状態です。

 

一番怖いのは、見た目は細くて健康そうに見えるのに、体の中は栄養がスカスカという「隠れ栄養失調」の状態。骨はもろくなり、筋肉はつかず、生理が止まってしまう(無月経)ことだってあります。

 

生理が止まるというのは、女性ホルモンのバランスが崩れている証拠。この女性ホルモンも、骨を強くし、最終的な身長の伸びをサポートする重要な役割を担っているんです。つまり、過度なダイエットは、身長の伸びを著しく阻害するだけでなく、将来の健康まで脅かす、非常に危険な行為なんです。

 

「痩せろ」ではなく、「質の良い筋肉をつけて、引き締まった体を作ろう」。指導者や親が、そういった正しい知識を持って導いてあげることが本当に大切です。体重という数字に囚われるのではなく、ベストなパフォーマンスができる健康な体作りを目指す。その意識の転換が、お子さんを心身ともに守ることにつながるはずです。

逆に考えるんだ…新体操は身長を伸ばす味方にもなる!

 

ここまで、新体操が身長の伸びを“邪魔”しかねないワナについてお話ししてきました。なんだか不安を煽るようなことばかり言ってしまいましたね。でも、安心してください。物事には必ず光と影があります。視点を180度変えれば、新体操はむしろ身長を伸ばすための強力な味方にだってなり得るんです!

 

「え、どういうこと?」って思いますよね。新体操のあの独特な動きの中にこそ、子どもの成長ポテンシャルを最大限に引き出すヒントが隠されているんですよ。さあ、ここからは希望に満ちた話をしましょう!

全身運動で骨に適度な刺激!骨端線を優しくノックする効果

身長が伸びるメカニズムって、簡単に言うと、骨の両端にある「骨端線(こったんせん)」という軟骨部分が、新しい骨に置き換わっていくことで起こります。この骨端線は、成長期の子どもにしか存在しない、いわば“伸びしろ”そのもの。

 

そして、この骨端線に「縦方向の適度な刺激」が加わると、骨の成長が促されることがわかっているんです。新体操の動きを思い浮かべてください。ジャンプ、ステップ、ターン、バランス…。これらの動きは、まさに骨に対して、優しく、そして効果的に縦方向の刺激を与えています。まるで、骨端線をコンコンとノックして、「おい、起きろ!もっと伸びる時間だぞ!」と教えてあげているようなもの。

 

これが、例えば過度なウェイトトレーニングのように、骨に強すぎる負荷をかけてしまうと、逆に骨端線を傷つけて成長を妨げることもあるんです。でも、新体操は自重を使った全身運動が基本。だから、成長期の体にとって、まさに“ちょうどいい塩梅”の刺激になるんですね。運動することで血行も良くなりますから、栄養や酸素が体の隅々まで行き渡りやすくなるというオマケ付き。これって、身長を伸ばす上では最高の環境だと思いませんか?

柔軟性アップで姿勢が美しく!隠れた身長を掘り起こせ

もう一つ、新体操がもたらす素晴らしい恩恵があります。それは、圧倒的な柔軟性の向上と、それに伴う姿勢の改善です。

 

現代の子どもたちって、スマホやゲームの影響で、猫背の子が本当に多いですよね。背中が丸まって、首が前に出て…。この姿勢、実はめちゃくちゃ身長を“損”しているんです。試しに今、壁に背中とかかとをつけて、グーッと背筋を伸ばしてみてください。どうです?なんだかいつもより視線が高くなった気がしませんか?

 

猫背などの悪い姿勢は、本来の身長を2〜3cmも低く見せてしまうことがあるんです。もったいない!非常にもったいない!でも、新体操をやっていれば、そんな心配はご無用。日々のストレッチやトレーニングで鍛えられたしなやかな筋肉と体幹が、自然と背筋の通った美しい姿勢を作り上げてくれます。

 

つまり、新体操は、骨を伸ばす直接的な効果だけでなく、姿勢を正すことで“隠れていた身長”を掘り起こしてくれる効果もあるんです。これはもう、一石二鳥どころの話じゃありません。せっかく伸びた身長を、悪い姿勢で無駄にするなんて馬鹿らしいじゃないですか。新体操で得られる美しい姿勢は、お子さんにとって一生の財産になります。その結果として身長が高く見えるなら、こんなに嬉しいことはないですよね。

まとめ 我が子の可能性を信じて、正しくサポートしよう!

 

さて、これまでお話ししてきましたが、結論はもうお分かりですよね。「新体操をすると身長が伸びない」というのは、根拠のないただの噂です。新体操という競技が、直接的に子どもの成長を止めるなんてことは、絶対にありません。

 

大切なのは、その噂に惑わされることではなく、なぜそう見えてしまうのか、その裏にある“カラクリ”を正しく理解することです。トップ選手に小柄な人が多いのは、競技の特性上、そういう体型の子が有利になりやすいという「生存バイアス」が働いているだけ。

 

そして、もしお子さんの身長の伸びに不安を感じることがあるとすれば、それは新体操そのものではなく、練習のハードさからくる「栄養不足」や「睡眠不足」、あるいは過度な「体重管理のプレッシャー」が原因である可能性が高いのです。

 

逆に言えば、親である私たちが、その3つのポイントさえしっかりサポートしてあげれば、何も心配することはないんです。練習で消費したエネルギーを補って余りあるくらいの、栄養満点のご飯を食べさせること。成長ホルモンがたっぷり分泌されるように、睡眠時間をきっちり確保してあげること。そして、体重という数字に囚われず、健康的な体でいることの素晴らしさを教えてあげること。

 

これらを実行すれば、新体操はむしろ、適度な運動で骨の成長を促し、美しい姿勢で本来の身長を引き出してくれる、最高の“成長サポーター”にさえなってくれます。

 

まあ、色々と言いましたが、結局のところ、一番大事なのは、お子さん自身が「新体操が大好きだ!」という気持ちで、毎日を笑顔で過ごしてくれることですよね。親の役目は、その可能性の芽を、あらぬ噂で摘んでしまうことではなく、健やかにグングン伸びていけるように、栄養と愛情という名の肥料をたっぷり与えてあげること。そう信じて、これからもお子さんの挑戦を、一番近くで応援してあげてくださいね。

 

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