お子様の身長が周りの子と比べて低いと感じたり、成長期に入ってもなかなか背が伸びなかったりすると、親御さんとしては心配になるものです。「もしかして何かの病気かもしれない」「もう少し背を伸ばしてあげたい」そう考えたとき、病院に相談しようと思っても、「身長外来」という専門の科があるのか、それとも小児科や整形外科に行くべきなのか、迷ってしまう方は少なくありません。
身長に関する悩みは、適切なタイミングで専門医に相談することで、解決の糸口が見つかることがあります。しかし、受診する診療科を間違えると、適切な検査や治療にたどり着くまでに時間がかかってしまうこともあります。この記事では、身長外来の役割や、内分泌科と整形外科の違い、受診の目安、そして検査や治療の内容について、詳しくやさしく解説します。お子様の健やかな成長のために、ぜひ参考にしてください。
身長外来とは?受診できる診療科と特徴

「身長外来」や「低身長外来」という看板を掲げている病院は増えていますが、これらは正式な診療科名ではなく、身長の悩みに特化した診察を行う枠組みのことを指します。実際には、主に「小児科(小児内分泌科)」や「整形外科」の中で行われています。
身長が伸びない原因は、ホルモンの病気、骨の異常、栄養不足、体質などさまざまです。そのため、どの科を受診するかによって、アプローチの仕方が少し異なります。まずは、それぞれの診療科の特徴と役割について理解しておきましょう。
「小児内分泌科」が専門的な診断を行う中心
身長の伸びに最も深く関わっているのは「成長ホルモン」や「甲状腺ホルモン」といったホルモンの働きです。そのため、身長に関する相談の第一選択となるのは、これらのホルモン異常を専門とする「小児内分泌科(しょうにないぶんぴつか)」です。一般的な小児科の中でも、特に内分泌(ホルモン)を専門とする医師がいる病院を受診するのがベストです。
小児内分泌科では、身長が伸びない原因が、成長ホルモンの不足によるものなのか、それとも甲状腺の病気や染色体の異常など、他の病気が隠れているのかを詳しく調べることができます。医学的な定義に基づく「低身長症」の診断や、保険適用となるホルモン治療を行うのは、主にこの小児内分泌科の役割となります。まずはかかりつけの小児科医に相談し、必要に応じて専門病院を紹介してもらうという流れが一般的です。
「整形外科」でも身長外来を行っている場合がある
一方で、「整形外科」でも身長外来を行っているクリニックがあります。整形外科は骨や関節の専門家ですので、側弯症(そくわんしょう)やO脚など、骨格の歪みや異常が原因で身長に影響が出ていないかを確認するのに適しています。また、手のレントゲンを撮って骨の成熟度(骨年齢)や、骨が伸びる部分である「骨端線(こったんせん)」の状態を診断することも、整形外科の得意分野です。
最近では、病気ではないけれど身長を伸ばしたいというニーズに応えるために、自由診療(自費診療)を中心とした身長治療を行う整形外科も増えています。ここでは、病的な低身長の治療だけでなく、栄養指導やサプリメントの活用、運動療法などを組み合わせた、より幅広いアプローチでのサポートが行われることが多いです。ただし、すべての整形外科で身長の相談ができるわけではないので、事前の確認が必要です。
どっちに行くべき?選び方のポイントと注意点
では、小児内分泌科と整形外科、どちらを選べばよいのでしょうか。基本的には、まず「小児内分泌科(または小児科)」を受診することをおすすめします。なぜなら、低身長の裏には治療が必要な病気が隠れている可能性があり、それを除外することが最優先だからです。特に、成長曲線から大きく外れている場合や、急に伸びが悪くなった場合は、内分泌の専門医による検査が不可欠です。
もし、小児科での検査で「ホルモン異常などの病気ではない」と診断されたけれど、それでも身長を伸ばしたいと強く希望する場合や、スポーツをしていて骨格的な面からも見てもらいたいという場合は、自費診療を行っている整形外科や身長専門クリニックを検討するという順番が良いでしょう。ただし、自費診療は高額になるケースが多いため、費用対効果や治療内容をしっかりと確認し、納得した上で受診することが大切です。
高校生や中学生でも受診は可能?
「身長外来は小さい子供が行くところ」というイメージがあるかもしれませんが、中学生や高校生でも受診は可能です。特に中学生の時期は「成長スパート」と呼ばれる身長が急激に伸びる時期にあたるため、この時期に伸び悩んでいる場合は早めの受診が推奨されます。高校生になると、骨の成長が終わりに近づいている可能性が高まりますが、まだ骨端線が閉じていなければ、治療や対策ができる場合もあります。
ただ、一般的な小児科では「中学生まで」を対象としている場合もあり、高校生になると内科や内分泌内科、あるいは身長治療に力を入れているクリニックへと案内されることもあります。年齢が上がるにつれて治療の効果が出にくくなるのは事実ですが、「もう遅い」と諦める前に、現在の骨の状態を知るだけでも受診する価値は十分にあります。まずは電話などで「高校生ですが受診可能ですか」と問い合わせてみると安心です。
受診の目安は?低身長の定義とセルフチェック

「うちの子、背が低いかも」と思っても、それが個性なのか、治療が必要なレベルなのかを判断するのは難しいものです。医学的には「低身長」には明確な定義があります。病院を受診する前に、まずはご家庭でチェックできる基準や、気をつけるべきサインについて知っておきましょう。母子手帳や学校の身体測定の結果を用意して確認してみてください。
成長曲線とSDスコアで見る低身長の基準
子供の身長を評価するときに最も重要なツールが「成長曲線」です。これは、多くの子供たちの身長データをグラフにしたもので、平均的な成長の範囲が帯状に示されています。お子様の身長と年齢をこのグラフにプロット(記入)していくことで、平均と比べてどの位置にいるかがひと目でわかります。成長曲線は、日本小児内分泌学会などのウェブサイトからダウンロードできます。
このグラフ上で、平均値からどれくらい離れているかを示す数値を「SD(エスディー)スコア」と言います。平均ど真ん中が0SDで、背が高いとプラス、低いとマイナスになります。一般的に、-2.0SDから+2.0SDの間に約95%の子供が含まれるとされています。この範囲内であれば、背が低めであっても「標準の範囲内」と考えられますが、グラフの曲線に沿って伸びているかどうかが重要になります。
-2.0SD以下の意味と「隠れた病気」の可能性
医学的に「低身長」と定義されるのは、身長が同性・同年齢の平均値に比べて「-2.0SD以下」の場合です。これは、100人の子供が背の順に並んだとき、前から2〜3番目くらいの低さに相当します。もしお子様の身長がこの基準を下回っている場合は、成長ホルモンの分泌不全や甲状腺の病気、染色体異常、あるいは骨の病気などが隠れている可能性があります。
もちろん、-2.0SD以下だからといって必ずしも病気とは限りません。「体質性低身長」や「家族性低身長」といって、遺伝や体質によるものも多く含まれます。しかし、病気が原因であれば早期に治療を開始することで身長を伸ばせる可能性が高くなるため、-2.0SD以下の場合は一度専門医を受診して、原因を調べることが強く推奨されています。
両親の身長から予測するターゲットハイト
子供の身長には遺伝も大きく関係しています。両親の身長から、その子が大人になったときの予測身長(ターゲットハイト)を計算する式があります。男の子の場合は「(父親の身長+母親の身長+13)÷2」、女の子の場合は「(父親の身長+母親の身長-13)÷2」です。この計算結果にプラスマイナス9cm程度の幅を持たせた範囲が、遺伝的な予測身長となります。
もし、現在のお子様の身長の伸び方が、このターゲットハイトの予測範囲よりも明らかに低いペースで推移している場合は、遺伝以外の要因が成長を妨げている可能性があります。逆に、両親ともに小柄で、お子様もその遺伝的範囲内で成長している場合は、病気ではなく体質である可能性が高いと考えられます。この予測身長はあくまで目安ですが、受診を検討する際の一つの判断材料になります。
年間の「伸び率」が下がったら要注意
現在の身長の高さだけでなく、「1年間で何センチ伸びたか」という「成長率(伸び率)」も非常に重要な指標です。通常、子供は成長期が終わるまで毎年一定以上のペースで背が伸び続けます。しかし、何らかの原因で成長がストップしてしまうと、身長の数値自体は標準範囲内でも、成長曲線から徐々に外れていくことになります。
目安として、小学生の時期に1年間の伸びが4cm以下になった場合や、成長曲線が横ばいになってきた場合は要注意です。また、逆に急激に背が伸びすぎることや、思春期の兆候が早すぎる(思春期早発症)場合も、最終的な身長が低くなってしまう原因になります。日頃から柱に印をつけるなどして、数ヶ月ごとの伸び幅をチェックしておくと、こうした変化に早く気づくことができます。
病院での検査内容とは?初診から診断までの流れ

実際に身長外来を受診すると、どのような検査が行われるのでしょうか。「痛い検査をするのかな」「入院が必要なのかな」と不安に思うお子様もいるかもしれません。ここでは、一般的な初診から診断までの流れと、主な検査内容について具体的に解説します。あらかじめ流れを知っておくことで、安心して受診に臨めるはずです。
問診と身体計測で成長の軌跡を確認
初診ではまず、医師による詳しい問診が行われます。出生時の身長・体重、在胎週数、分娩時の状況、これまでの病歴、両親や兄弟の身長、思春期が始まった時期など、多岐にわたる質問があります。これは、低身長の原因が「SGA性低身長症(小さく生まれたことによるもの)」や遺伝、生活環境にあるかを探るためです。必ず母子手帳や過去の身体測定の記録を持参しましょう。
次に、身体計測を行います。学校や家庭での測定とは異なり、医療用の正確な測定器を使って、身長、体重、座高などをミリ単位で測定します。また、体のバランスや第二次性徴(乳房の発達、精巣の大きさ、陰毛など)の進行具合もチェックします。これらのデータをもとに現在のSDスコアを算出し、成長曲線を描いて、過去からの成長のパターンを分析します。
血液検査でホルモンや栄養状態をチェック
低身長の原因を探るために欠かせないのが血液検査です。採血を行い、体の中のホルモンバランスや栄養状態、内臓の機能を調べます。特に重要なのが「ソマトメジンC(IGF-1)」という数値です。これは成長ホルモンの働きによって肝臓で作られる物質で、血液中の成長ホルモンの分泌量を反映しています。成長ホルモンそのものは分泌量の変動が激しく一度の採血では評価しにくいため、代わりにこのソマトメジンCを測定します。
そのほか、甲状腺ホルモンや性ホルモンの値、肝臓や腎臓の機能に異常がないか、貧血がないかなども確認します。また、最近では亜鉛や鉄分、ビタミンDなどの栄養素が不足していないかを詳しく調べるクリニックも増えています。これらの栄養素は骨の成長に不可欠であり、不足している場合は食事指導やサプリメントでの補充が検討されます。
手のレントゲンで「骨年齢」と「骨端線」を見る
身長外来ならではの検査として、「手のレントゲン撮影」があります。基本的には左手の手首から指先までの骨を撮影します。このレントゲン画像を見ることで、実際の年齢(暦年齢)に対して骨がどのくらい成熟しているかという「骨年齢」を判定します。骨年齢が暦年齢よりも若ければ、まだ伸びる余地(晩熟タイプ)があると判断でき、逆に進んでいれば、早めに成長が止まる可能性(早熟タイプ)が示唆されます。
また、このレントゲンで最も重要なのが「骨端線(こったんせん)」の確認です。骨端線とは骨の両端にある軟骨の層で、ここが増殖することで骨が伸び、身長が高くなります。大人の骨になるとこの線は閉じて消えてしまいます。骨端線がまだ開いているか、閉じかけているかを確認することで、あとどれくらい身長が伸びそうかという予測や、治療の効果が期待できるかを判断する重要な材料になります。
詳しい検査が必要な場合の「負荷試験」
スクリーニング検査(初診時の血液検査など)の結果、成長ホルモンの分泌不足が強く疑われる場合には、「成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)」と呼ばれる精密検査が行われます。これは、成長ホルモンの分泌を促す薬を投与し、その後一定時間ごとに何度か採血をして、成長ホルモンがきちんと出ているかを確認する検査です。
成長ホルモンは普段は微量しか出ておらず、寝ている間や運動後にパルス状に出るため、通常の採血では正確に測れません。そのため、あえて薬で刺激をして「出す力があるか」を試すのです。この検査には数時間を要するため、日帰り入院や1泊2日の入院が必要になることが多いです。この試験の結果、基準値以下であれば「成長ホルモン分泌不全性低身長症」という診断がつき、保険適用での治療が可能になります。
診断結果に基づく治療法や対策にはどんな種類がある?

検査の結果、原因が特定できれば、それに応じた治療や対策が提案されます。治療法は大きく分けて、保険が適用される「医学的な治療」と、病気ではないけれど改善を目指す「自費診療や生活指導」の2つがあります。ここでは代表的な治療方法と、それぞれの特徴について見ていきましょう。
成長ホルモン補充療法(保険適用と自費)
低身長の治療として最もよく知られているのが「成長ホルモン補充療法」です。これは、不足している成長ホルモンを注射で体内に補う治療法です。ご自宅で毎日、ペン型の注射器を使ってお尻や太ももなどに皮下注射を行います。針は非常に細く、痛みは少ないよう工夫されています。成長ホルモン分泌不全性低身長症やターナー症候群など、国が定めた特定の病気の基準を満たす場合は、健康保険や小児慢性特定疾病の助成制度を利用して治療を受けることができます。
一方で、検査の結果「病気ではない(特発性低身長)」と診断された場合でも、ご家族の希望でこの治療を行うことがあります。この場合は全額自己負担(自費診療)となります。自費での治療は、あくまで「美容・整容的な目的」や「本人のコンプレックス解消」としての位置づけになりますが、身長を伸ばす効果が期待できる有力な手段の一つとして選択されることがあります。
病気ではない場合の自費診療という選択肢
自費診療では、成長ホルモン治療以外にもさまざまなアプローチが行われます。例えば、思春期が早く来てしまい、早く骨端線が閉じてしまうのを防ぐために、一時的に思春期の進行を抑える「性腺抑制療法(リュープリンなどの注射)」を併用することもあります。これにより、骨が伸びる期間を延長させ、最終身長を高くすることを目指します。
また、自費診療専門のクリニックでは、医療機関専売のサプリメントやプロテインの処方、詳細な栄養解析に基づいた食事指導など、薬を使わない形でのサポートも充実しています。ただし、自費診療はクリニックによって方針や費用が大きく異なるため、事前にしっかりと説明を受け、リスクや副作用、期待できる効果について十分に理解しておく必要があります。
生活習慣の改善(食事・睡眠・運動)の指導
どんなに優れた治療を行っても、土台となる生活習慣が乱れていては、身長を伸ばす効果は半減してしまいます。そのため、多くの身長外来では生活習慣の指導に力を入れています。特に重要なのが「食事」「睡眠」「運動」の3要素です。
食事では、骨の材料となるカルシウムやタンパク質、それらの吸収を助けるビタミンDや亜鉛などをバランスよく摂取することが指導されます。睡眠は、成長ホルモンが最も多く分泌される大切な時間です。質の良い深い睡眠をとるための環境づくりが推奨されます。運動は、骨端線に適度な刺激を与え、成長ホルモンの分泌を促す効果があります。これらの当たり前の生活習慣を見直すことが、実は身長アップへの一番の近道になることも少なくありません。
治療にかかる費用の目安と期間
治療を検討する上で気になるのが費用です。保険適用で成長ホルモン治療を受ける場合、各種医療費助成制度を利用すれば、自己負担額は月額数千円から1万円程度(所得による上限あり)に抑えられることが一般的です。治療期間は、骨端線が閉じるまで、あるいは十分な身長に達するまで続くため、数年単位の長期戦になります。
一方、自費診療で成長ホルモン治療を行う場合、費用は非常に高額になります。使用する薬剤の量(体重によって増える)やクリニックの設定によりますが、月に数万円から、体重が増えてくると10万円以上かかることも珍しくありません。年間で100万円単位の費用がかかることもあるため、経済的な計画も重要です。生活習慣指導やサプリメント療法のみであれば、月数千円から数万円程度で収まる場合もあります。
高校生や中学生の「伸び悩み」に対する医学的見解と骨端線

中学生や高校生になると、「もう背は伸びないのではないか」と不安になる時期です。しかし、適切な知識を持って対策をすることで、残された成長の可能性を最大限に引き出すことは可能です。ここでは、成長期の終わりのメカニズムと、その時期にできることについてお話しします。
成長スパートとラストスパート
子供の成長には、思春期に急激に背が伸びる「成長スパート」という時期があります。男子なら13歳前後、女子なら11歳前後にピークを迎えることが多く、この時期には年間で7〜10cm以上も伸びることがあります。このスパートが終わると、身長の伸びは緩やかになり、やがて止まります。
しかし、スパートが終わったからといってすぐに完全に止まるわけではありません。「ラストスパート」とも呼べる時期があり、伸び率は落ちますが、まだじわじわと伸びる期間が残されています。この時期にいかに栄養を充足させ、良い睡眠をとるかが、最終身長のプラス数センチを左右します。「もう止まった」と決めつけず、諦めずにケアを続けることが大切です。
骨端線が閉じるとは?閉鎖のサイン
身長が伸びる仕組みの鍵を握っているのが、先ほども触れた「骨端線(こったんせん)」です。レントゲンで見ると骨の端に黒い線として写りますが、これは軟骨組織です。思春期の後半になり、性ホルモンの分泌が増えると、この軟骨が徐々に硬い骨へと変化していきます。これを「骨端線の閉鎖」と呼びます。
骨端線が完全に閉じて一本の骨になってしまうと、医学的にはもう身長が伸びることはありません。男子で16〜17歳頃、女子で15〜16歳頃に閉じることが多いですが、個人差が大きいです。身長外来でレントゲンを撮れば、完全に閉じているのか、まだ薄く残っているのかを確認できます。薄くても残っていれば、わずかですが伸びる可能性は残されています。
成長期が終わる前にできること
骨端線が閉じようとしている時期、あるいは閉じてしまった直後であっても、姿勢の改善によって身長を高く見せることは可能です。猫背や側弯気味の姿勢を矯正することで、埋もれていた身長が1〜2cmほど伸びたように見えるケースはよくあります。ストレッチや適度な運動を取り入れ、体の歪みを整えることも有効な対策の一つです。
また、この時期は受験勉強や部活動などで生活が不規則になりがちです。ストレスや睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げます。限られた時間を有効に使い、リラックスする時間を作るなど、メンタル面のケアも身長を伸ばす環境づくりには欠かせません。
最終身長を少しでも伸ばすための環境づくり
医学的な治療が難しい段階になっても、親御さんができる最大のサポートは「栄養満点の食事」を提供することです。体を作るのは食べたものからしかあり得ません。特に成長期の後半は、大人並みかそれ以上のエネルギーと栄養素を必要とします。
しかし、忙しい毎日の中で、全ての栄養素を完璧に食事だけで補うのは大変なことです。また、子供自身の食が細かったり、好き嫌いがあったりすることもあるでしょう。そうした場合は、日々の食事をベースにしつつ、不足しがちな栄養素を上手に補う工夫を取り入れるのも賢い選択です。
まとめ
身長に関する悩みは、見た目の問題だけでなく、子供の心や将来にも関わるデリケートな問題です。何科に行けばいいのか迷ったときは、まず「病気が隠れていないか」を調べるために、小児内分泌科や専門医のいる小児科を受診するのが基本です。その上で、骨の状態やさらなる高みを目指す場合には、整形外科や自費診療のクリニックという選択肢も視野に入れてみてください。
身長外来では、検査を通じてお子様の体の中で何が起きているのかを客観的なデータとして知ることができます。-2.0SD以下という基準や、骨端線の状態を知ることは、これからの対策を立てるための大きな一歩になります。
治療が必要な場合は早めのスタートが鍵となりますが、治療の有無に関わらず、成長の土台となるのは「栄養・睡眠・運動」です。特に栄養は、成長期のラストスパートにおいて、残された伸びしろを最大限に引き出すための重要なエネルギー源です。日々の食事を大切にしながら、必要に応じて便利な栄養補助食品などを活用し、お子様の成長期を後悔のないようにサポートしてあげてください。
もし、食事だけで必要な栄養を摂りきれているか不安な方や、高校生・中学生におすすめの栄養サポートについて詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてみてください。




