吹奏楽部の肺活量と身長に関係はある?楽器演奏への影響と対策

吹奏楽部の肺活量と身長に関係はある?楽器演奏への影響と対策
吹奏楽部の肺活量と身長に関係はある?楽器演奏への影響と対策
部活・スポーツと身長

吹奏楽部で日々練習に励んでいる皆さん、あるいはその保護者の方にとって、身体的な特徴と楽器演奏の関係はとても気になるテーマではないでしょうか。「背が高いほうが肺活量が多くて有利なのでは?」「身体が小さいと大きな楽器は不利?」といった疑問を持つことは珍しくありません。

特にコンクールや演奏会で周りの学校の生徒を見渡したとき、体格の良い奏者がパワフルな音を出しているのを見ると、少し不安になることもあるかもしれません。

この記事では、吹奏楽における肺活量と身長の関係について、医学的な観点と実際の演奏現場の視点の両方からやさしく解説します。また、身長や体格に関わらず良い音を出すためのポイントや、成長期に大切にしたい身体づくりのヒントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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吹奏楽部の活動で気になる「肺活量」と「身長」の関係とは?

まず最初に、一番の疑問である「肺活量と身長には関係があるのか」という点について見ていきましょう。ここを正しく理解することで、自分に必要な対策が見えてきます。

一般的な医学的データから見る相関関係

結論から言うと、医学的・生物学的には「身長と肺活量には相関関係がある」とされています。一般的に、身長が高い人は胸郭(肺が収まっているカゴのような骨組み)も大きく、肺自体の容量が大きい傾向にあります。

健康診断などで肺活量の予測値を出す計算式にも、年齢や性別と共に「身長」が計算要素として含まれています。つまり、同じ年齢・性別であれば、背が高い人の方が肺活量の数値は高くなるのが自然なことなのです。

しかし、これはあくまで「身体の器の大きさ」の話であり、この数値だけで楽器の演奏能力が決まるわけではないという点を、まずは押さえておきましょう。

楽器演奏において体格差はどう影響するのか

では、実際に楽器を演奏する場面ではどうでしょうか。確かに、体格が大きく肺活量が多い人は、ひと息で長く吹けたり、太い音を出しやすかったりするアドバンテージを持っている場合があります。

特に、大量の息を必要とする低音楽器や、楽器自体を支える体力が必要なパートでは、体格の良さが有利に働くシーンも見られます。息の量に余裕があれば、ブレスの回数を減らしてフレーズを長くつなげることも容易になります。

ですが、これは「有利な条件の一つ」に過ぎません。小柄なプロ奏者が大柄な奏者に負けない素晴らしい音色を響かせている事実は、体格差が決定的ではないことを証明しています。

「身長が低いと肺活量が少ない」は本当?

身長と肺活量に関連があるとはいえ、「身長が低い=絶対に肺活量が少ない」と決めつけるのは早計です。肺活量は後天的なトレーニングや、普段の身体の使い方によって変化する部分も大きいからです。

水泳選手や陸上選手が高い肺活量を持っているように、日常的に心肺機能を使う活動をしている人は、小柄でも平均以上の数値を出すことがあります。吹奏楽部での日々のロングトーンやブレス練習も、確実に肺の機能を高めています。

「自分は背が低いから肺活量も少ないんだ」と諦めるのではなく、「鍛えれば伸びる能力」であると捉えることが大切です。

自分の現在の数値を正しく知る方法

自分の肺活量が実際にどのくらいあるのかを知ることは、客観的な現状把握に役立ちます。学校の身体測定で行うこともありますが、もし機会がない場合は、医療機関で「スパイロメトリー」という検査を受けることで正確に測定できます。

また、簡易的な方法として、市販のピークフローメーターなどの測定器を使うこともできますが、部活動においては「数値」そのものよりも「実際に楽器を吹いてみて息が続くか」という感覚の方が重要です。

数値はあくまで目安です。コンクール前の緊張や姿勢の悪さで、本来持っている肺活量を活かせていないケースも多いため、数字に一喜一憂しすぎないようにしましょう。

楽器の種類によって求められる身体的特徴の違い

吹奏楽には多様な楽器があり、それぞれ求められる息の量や身体の使い方が異なります。ここでは楽器のタイプ別に、身長や体格がどう関わってくるのかを掘り下げてみます。

金管楽器(チューバ・トロンボーン等)と体格

金管楽器、特に低音を担当するチューバやユーフォニアムは、楽器自体が大きく重量があります。そのため、楽器を構え続けるための基礎体力や体幹の強さが求められます。体格が良い人は楽器を安定させやすく、豊かな響きを得やすい傾向にあります。

トロンボーンに関しては、スライドを一番遠くまで伸ばす(第7ポジション)際に、腕の長さが必要になります。身長が高い、あるいは腕が長い人は楽に届きますが、小柄な人は身体を少しひねるなどの工夫が必要になることがあります。

しかし、これらも練習や奏法の工夫で十分カバーできる範囲です。小柄な女性が大きなチューバを吹きこなす姿は、吹奏楽の現場では決して珍しい光景ではありません。

木管楽器(フルート・クラリネット等)と肺活量

木管楽器の中で特に多くの息を必要とするのがフルートです。フルートは歌口の構造上、吹き込んだ息の半分近くが外に漏れてしまう楽器であるため、効率よく音にする技術と、十分な肺活量が求められます。

クラリネットやサックス、オーボエなどは、リードを振動させるために「息の圧力(スピード)」が重要になります。ここでは単純な肺活量の多さよりも、腹圧をかけて一定の圧力を保ち続けるコントロール力がカギとなります。

木管楽器は金管楽器に比べて楽器の重量による身体的負担は少ない場合が多いですが、指を細かく動かすための姿勢維持や、繊細なブレスコントロールにおいて、やはり体幹の強さが重要になってきます。

打楽器における身長のメリット

管楽器ではありませんが、打楽器(パーカッション)においても身長の話はよく出ます。ティンパニやマリンバ、シロフォンなどの大型打楽器を演奏する場合、楽器の端から端まで素早く移動したり、手を伸ばしたりする必要があります。

背が高い、あるいはリーチが長い人は、少ない歩数や動きで楽器全体をカバーできるため、演奏時の動作に余裕が生まれやすいというメリットがあります。また、大太鼓(バスドラム)などの大きな楽器に対して、体重を乗せて芯のある音を出しやすいのも体格の良い人です。

とはいえ、打楽器も「脱力」や「スティックコントロール」が音色の良し悪しを決めます。小柄な奏者でも、俊敏なフットワークと手首の柔軟性があれば、ダイナミックな演奏は十分に可能です。

肺活量だけじゃない!演奏技術を左右する重要な要素

ここまで身長と肺活量の関係を見てきましたが、楽器の上手さを決めるのはそれだけではありません。むしろ、身体的なハンデを埋めて余りあるほど重要な技術的要素がいくつか存在します。

効率的なブレスコントロールの技術

楽器演奏において最も大切なのは、「どれだけ息を吸えるか」ではなく「吸った息をどれだけ効率よく音に変えられるか」です。肺活量が3000mlの人でも、その息を100%音として響かせられれば、肺活量4000mlで息を無駄に漏らしている人よりも良い音が出ます。

この「息の燃費」を良くするのがブレスコントロールです。吸った息を一度に吐き出さず、必要な分だけ一定のスピードで送り出す技術を磨くことで、息継ぎの回数を減らし、安定したロングトーンが可能になります。

プロの演奏家の中には、病気などで肺の一部を失っても、驚異的なブレスコントロール技術で世界的な演奏を続けた人もいます。量よりも質を追求することが、上達への近道です。

体幹トレーニングで安定した音を作る

良い呼吸をするためには、肺そのものよりも、肺を動かす周りの筋肉の働きが重要です。特に「横隔膜」をスムーズに動かし、腹圧を支えるための「体幹(インナーマッスル)」がしっかりしていると、楽器の音色が劇的に安定します。

姿勢が崩れて猫背になっていたり、逆に反り腰になっていたりすると、肺が十分に膨らまず、本来の肺活量を発揮できません。体幹を鍛えることで、楽器を構えた時の姿勢が良くなり、呼吸の通り道が真っ直ぐになります。

プランクなどの基本的な体幹トレーニングは、身長や肺活量に関係なく、誰でも音の太さや響きを改善できる非常に有効な手段です。

アンブシュアと口周りの筋肉の重要性

息を楽器に吹き込む入り口である「口の形(アンブシュア)」も、息の効率に大きく関わります。口周りの筋肉(口輪筋など)が弱いと、息の圧力に負けて空気が横から漏れたり、音が震えたりしてしまいます。

正しいアンブシュアを保つ筋力があれば、少ない息でも芯のあるクリアな音を出すことができます。これは身長とは全く関係のない、日々の練習のみで培われる技術です。

鏡を見ながら正しい口の形をキープする練習や、マウスピースだけで音を安定させる練習を繰り返すことで、肺活量に頼りすぎない省エネかつ高音質な演奏が身につきます。

今日からできる!肺活量を鍛えて演奏を楽にする方法

「身長はすぐには伸びないけれど、肺活量や体力なら努力で変えられる!」とポジティブに考えましょう。ここでは、吹奏楽部員におすすめの具体的なトレーニング方法を紹介します。

自宅でも簡単なブレスビルダートレーニング

呼吸機能を高めるための専用器具(ブレスビルダーやパワーブリーズなどと呼ばれるもの)を使うのは、非常に効率的な方法です。これらは息を吐く時や吸う時に抵抗(負荷)をかけることで、呼吸筋を筋トレのように鍛えることができます。

器具がなくても、ティッシュペーパーを壁に押し当てて息だけで落とさないように維持する練習や、ストローをくわえて細く長く息を吐き続ける練習なども効果的です。テレビを見ながらやお風呂に入っている時など、隙間時間を活用してみましょう。

重要なのは「毎日少しずつ続けること」です。呼吸に関わる筋肉は、地道な継続によって徐々に強化されていきます。

有酸素運動を取り入れた体力作り

肺活量を底上げするには、全身持久力を高める有酸素運動がおすすめです。ランニングや水泳、縄跳びなどは、心肺機能を高めるのに最適です。

特に水泳は、水圧がかかった状態で呼吸をするため、陸上での運動以上に呼吸筋への負荷がかかり、効率よく肺活量を鍛えることができます。部活の練習以外で時間を取るのは大変かもしれませんが、休日に少し泳ぐだけでも良いリフレッシュとトレーニングになります。

また、通学時に早歩きをする、エレベーターを使わずに階段を使うといった日常の小さな積み重ねも、意外と侮れません。

腹式呼吸をマスターするための日常習慣

演奏時だけでなく、普段の生活から深い呼吸を意識することも大切です。授業中や勉強中に、浅い胸式呼吸になっていないかチェックしてみてください。

寝る前に仰向けになり、お腹の上に重め本などを乗せて、息を吸う時にお腹で本を持ち上げ、吐く時に下ろすというトレーニングも腹式呼吸の感覚を掴むのに有効です。リラックス効果もあるため、睡眠の質を高める助けにもなります。

正しい腹式呼吸が自然にできるようになれば、楽器を構えた時にも無意識に深いブレスが取れるようになり、演奏の余裕につながります。

成長期の中高生が知っておきたい身体づくりのポイント

中学生や高校生は、一生のうちで身体が最も大きく変化する「成長期」の真っ只中です。この時期にどのような生活を送るかは、現在の演奏能力だけでなく、将来的な身長や体格にも大きく影響します。

質の高い睡眠と成長ホルモンの関係

「寝る子は育つ」という言葉通り、骨や筋肉の成長を促す「成長ホルモン」は、睡眠中に最も多く分泌されます。特に深い眠り(ノンレム睡眠)に入った直後に分泌のピークが訪れます。

部活や勉強で忙しく、睡眠時間を削りがちな人も多いかもしれませんが、しっかりと身体を休めることは、身長を伸ばすためにも、翌日の部活で集中して練習するためにも不可欠です。

寝る直前までのスマホ操作を控えたり、入浴して身体を温めてから布団に入ったりするなど、睡眠の「質」を高める工夫をしてみましょう。

楽器演奏に必要な筋力と栄養バランス

重い楽器を支え、力強い音を出す身体を作るためには、適度な運動とともに「食事(栄養)」が非常に重要です。私たちの身体は、食べたものから作られています。

筋肉や血液の材料となる「タンパク質」、骨を丈夫にする「カルシウム」や「マグネシウム」、エネルギー源となる「炭水化物」などをバランスよく摂取することが、健全な成長の基本です。

特に吹奏楽部は文化部とはいえ、運動部並みにエネルギーを消費していることも少なくありません。朝食を抜いたり、偏った食事を続けていると、スタミナ切れや集中力の低下、そして成長の妨げにつながる可能性があります。

ストレス管理と部活動の両立

精神的なストレスも、身体の成長に影響を与える要因の一つです。コンクールのプレッシャーや人間関係の悩みなどで過度なストレスがかかると、自律神経が乱れ、食欲不振や睡眠不足を引き起こすことがあります。

部活動に一生懸命になるのは素晴らしいことですが、時には息抜きも大切です。好きな音楽を聴いたり、友達と話したり、何もしない時間を作ったりして、心と身体のバランスを保つように心がけてください。

心身ともに健康であることが、結果として身長の伸びや、楽器の上達にも良い影響を与えます。

成長期の身長をサポートする生活習慣

もしあなたが「もっと身長を伸ばしたい」「身体を大きくして演奏に活かしたい」と強く願っているなら、この成長期の限られた時間を最大限に活用する必要があります。

身長は遺伝だけで決まるものではありません。栄養、睡眠、運動の3要素が揃って初めて、その人が持っている成長のポテンシャルが発揮されます。しかし、現代の中高生は忙しく、食事だけで必要な栄養素を完璧に満たすのが難しい日もあるでしょう。

そこで、日々の食事にプラスして、成長期に特化した栄養補助食品などを上手に活用するのも一つの賢い選択肢です。身体の内側から成長をサポートすることで、自信を持って部活動に取り組める土台を作っていきましょう。

自分に合った方法で効率よく栄養を補いたいと考えている人は、ぜひ以下のページも参考にしてみてください。

※中学生の方にも役立つ情報が満載です。

まとめ:吹奏楽部の肺活量と身長の関係を正しく理解しよう

まとめ
まとめ

今回は、吹奏楽部員が気になる肺活量と身長の関係について解説してきました。

ポイントを振り返ると、医学的には身長と肺活量には相関関係があり、体格が良い方が楽器演奏において有利な面があるのは事実です。しかし、それが「上手さ」の全てではありません。プロの演奏家にも小柄な人はたくさんいます。

楽器の上達に本当に必要なものは以下の通りです。

・効率的なブレスコントロール技術
・安定した姿勢を作る体幹
・正しいアンブシュア
・日々の継続的な練習

また、成長期である中高生の皆さんは、今まさに身体が作られている最中です。「身長が低いから」と諦めるのではなく、質の高い睡眠やバランスの取れた栄養摂取を心がけることで、未来の身体は変えていけます。

正しい知識を持って、身体づくりと練習の両面からアプローチし、あなただけの素敵な音色を響かせてください。

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