「水泳を始めると肩幅が広くなってしまうのではないか」と心配する声や、逆に「水泳をやると身長が伸びるらしい」という噂を耳にしたことはありませんか?
特に成長期の中学生や高校生にとって、自分の体型がどのように変化するかは大きな関心事ですよね。逆三角形のかっこいい体型に憧れる一方で、あまりゴツゴツしたくないと考える人も多いでしょう。
この記事では、水泳が肩幅や身長に与える本当の影響について、体のメカニズムから詳しく解説します。泳ぐことで得られるスタイルの変化や、理想的な成長をサポートするためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
水泳で肩幅が広くなるのは本当?そのメカニズムと理由

結論から言うと、水泳を熱心に行うことで「肩幅が広くなった」と感じることは実際にあります。しかし、これは骨そのものが横に伸びているわけではありません。では、なぜそのように見えるのでしょうか。まずはその理由とメカニズムを解説します。
筋肉の発達による視覚的な変化
水泳選手のような逆三角形の体型を作る最大の要因は、筋肉の発達です。特に、水をかく動作で使われる「広背筋(背中の筋肉)」や「三角筋(肩の筋肉)」が鍛えられることで、上半身のボリュームが増します。
水泳は水の抵抗に逆らって腕を大きく動かすスポーツです。クロールやバタフライなどの泳法は、肩周りの筋肉に強い負荷をかけます。これにより、肩の筋肉が盛り上がり、背中の筋肉が外側に張り出すことで、結果として肩幅が広くなったように見えるのです。
骨格そのものが広がるわけではない?
よくある誤解として、「泳ぐと鎖骨や肩の骨が伸びる」と思っている人がいますが、成人の場合は骨格そのものが極端に変わることはほとんどありません。
ただし、成長期である中学生や高校生の場合、激しい運動によって胸郭(肋骨の周り)が発達し、肺活量が増える過程で、胸の厚みや幅が若干大きくなる可能性はあります。それでも、基本的には「骨が伸びる」というよりも「筋肉と姿勢の変化」による影響が大きいと言えます。
猫背の改善で肩幅が強調される
現代人はスマートフォンや勉強の影響で、肩が内側に入り込む「巻き肩」や「猫背」になりがちです。水泳は腕を後ろに回したり、胸を張ったりする動作が多いため、こうした姿勢の悪さが改善される効果が期待できます。
姿勢が良くなり、縮こまっていた肩が開くようになると、本来の肩幅がしっかりと現れます。これはネガティブな変化ではなく、堂々とした美しいスタイルに見えるポジティブな変化です。姿勢が整うことで、実際の数値以上に肩幅がしっかりとして見えることがあるのです。
脂肪が減ってメリハリが出る
水泳は全身運動であり、非常に高いカロリー消費量を誇ります。定期的に泳ぐことで全身の余分な脂肪が落ち、ウエストが引き締まってきます。
ウエストが細くなると、相対的に肩幅が広く見えるという「対比効果」が生まれます。つまり、肩自体が極端に大きくなっていなくても、お腹周りがスッキリすることで、逆三角形のシルエットが強調されるのです。これはスタイルが良く見える大きな要因の一つです。
水泳と身長の関係性|泳ぐと背は伸びるのか

次に、多くの人が気になる「水泳と身長」の関係についてです。「水泳をやると背が伸びる」という説は昔から根強いですが、これには科学的な根拠があるのでしょうか。
「水泳選手=高身長」の真実
テレビで見る競泳選手は皆、背が高く手足が長いイメージがありますよね。これを見て「水泳をすれば背が伸びるんだ!」と考えるのは自然なことです。
しかし、これは「水泳をしたから背が伸びた」というよりは、「背が高い人の方が水泳という競技で有利であり、結果を残しやすい」という側面が強いのが現実です。水の抵抗を受けずに長いストロークで泳ぐには、手足の長さが武器になるため、トップ選手には高身長の人が集まりやすい傾向にあります。
成長ホルモンの分泌を促す効果
では、水泳には身長を伸ばす効果が全くないのかというと、そうではありません。身長を伸ばすために最も重要な要素の一つが「成長ホルモン」です。
水泳は全身を使う有酸素運動でありながら、水圧による負荷もかかるため、適度な筋力トレーニングの要素も兼ね備えています。こうした運動刺激は、脳下垂体からの成長ホルモンの分泌を強力に促します。特に成長期において、質の高い運動習慣を持つことは、身長が伸びるポテンシャルを最大限に引き出すために非常に有効です。
浮力による骨への負担軽減とリセット
地上で生活している限り、私たちの体には常に重力がかかり、背骨や関節には体重による圧力が加わっています。しかし、水中では浮力が働くため、重力の影響が軽減されます。
プールに入っている間、背骨や関節の隙間が重力から解放され、リラックスした状態になります。これが一時的に姿勢を正し、身長測定の結果に良い影響を与えることは考えられます。また、重力負荷の少ない環境での運動は、成長痛などのトラブルを抱える学生にとっても、関節に優しく運動を続けやすいというメリットがあります。
睡眠の質を高める深いリラックス効果
「寝る子は育つ」という言葉通り、身長を伸ばすためには深い睡眠が欠かせません。水泳は体温調節機能を使うため、陸上の運動以上にエネルギーを消費し、心地よい疲労感を与えてくれます。
泳いだ日の夜、ぐっすりと眠れた経験がある人も多いでしょう。深い睡眠中には成長ホルモンが大量に分泌されます。水泳による適度な疲れは、質の高い睡眠を誘導し、間接的に身長の伸びをサポートしてくれるのです。
肩幅が気になる人へ|スタイルを良く見せるポイント

「肩幅が広くなるのは嫌だ」と感じている人もいるかもしれませんが、実は広い肩幅はスタイルを良く見せるための重要な要素でもあります。ここでは、ポジティブな捉え方と対策を紹介します。
逆三角形は「小顔効果」を生む
肩幅が適度にあると、顔の大きさとの対比で「小顔」に見える効果があります。なで肩で肩幅が狭すぎると、顔が大きく見えてしまうことがありますが、しっかりとした肩のラインは全身のバランスを整えてくれます。
特にファッションにおいて、肩のラインが綺麗だとジャケットやTシャツが似合いやすくなります。水泳で培った肩幅は、単なる「ゴツさ」ではなく、健康的でスタイリッシュな印象を与える武器になるのです。
ストレッチで「いかり肩」を防ぐ
水泳をしていると、肩に力が入りすぎて肩が上に持ち上がってしまう「いかり肩」になることがあります。これがいきすぎると、首が短く見えたり、必要以上にガッチリした印象を与えたりしてしまいます。
これを防ぐためには、泳いだ後のストレッチが重要です。首から肩にかけての筋肉(僧帽筋など)をしっかりとほぐし、肩甲骨を下げる意識を持つことで、首筋を長く見せることができます。しなやかな筋肉を保つことが、美しいシルエットへの近道です。
バランスの良い筋肉をつける泳ぎ方
特定の泳ぎ方ばかりしていると、特定の筋肉だけが過剰に発達してしまうことがあります。例えば、バタフライやクロールで力任せに腕だけで泳いでいると、肩周りばかりが大きくなりがちです。
全身をバランスよく鍛えるためには、背泳ぎを取り入れて胸を開いたり、ビート板を使ってキックの練習を増やしたりするなど、メニューに変化を持たせることが大切です。体幹を使って泳ぐことを意識すれば、肩だけでなくウエストやヒップも引き締まり、全体的に美しいプロポーションを目指せます。
成長期における水泳のメリット|中学生・高校生への影響

中学生や高校生の時期に水泳を続けることは、体型の変化以上に多くのメリットがあります。身体的な成長だけでなく、精神面や健康面にも良い影響を与えます。
心肺機能の向上と体力の底上げ
水泳は呼吸が制限されるスポーツであるため、心肺機能が劇的に向上します。これにより、持久力がつくだけでなく、日常生活でも疲れにくい体を作ることができます。
強い心肺機能は、全身に酸素を効率よく送り届ける能力が高いことを意味します。これは脳への酸素供給にも良い影響を与え、勉強中の集中力維持にも役立つと言われています。体力があることは、受験勉強や他の活動を乗り切るための土台となります。
ストレス解消とメンタルケア
思春期は勉強や人間関係などでストレスが溜まりやすい時期です。水の中に入るという行為自体に、リラックス効果があることが知られています。
水流による皮膚への刺激や、無心になって泳ぐ時間は、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。ストレスホルモンを減少させ、精神的な安定をもたらす水泳は、多感な時期のメンタルケアとしても非常に優秀なスポーツです。
怪我のリスクが低い安全な運動
成長期は骨が急激に伸びる時期であり、関節や筋肉がその成長に追いつかず、痛みが出やすい時期でもあります(オスグッド病など)。陸上の激しいコンタクトスポーツは、怪我のリスクがつきものです。
その点、水泳は浮力を利用するため、膝や腰への負担が非常に少ないのが特徴です。成長痛に悩んでいる場合でも、無理なく体を動かすことができる貴重な運動手段となります。体を守りながら強くすることができるのは、水泳ならではのメリットです。
水泳をやめたら体型はどうなる?元に戻るのか

部活動の引退や進学を機に水泳をやめることになった場合、それまでついた筋肉や肩幅はどうなるのでしょうか。この疑問についても解説します。
筋肉は使わなければ徐々に落ちる
水泳で発達した肩や背中の筋肉は、強い負荷がかかり続けることで維持されています。そのため、水泳をやめて負荷がなくなれば、数ヶ月から半年程度で徐々に筋肉は落ちていきます。
筋肉の隆起が減ることで、肩周りのゴツゴツした感じは薄れ、なだらかなラインに戻っていきます。「一度ついた筋肉は落ちない」と思っている人もいますが、トレーニングを継続しなければ体は省エネモードになり、不要な筋肉を減らそうとする性質があります。
骨格の広がりは残るが目立たなくなる
成長期に水泳を行い、胸郭(肋骨)がしっかりと発達している場合、その骨格の大きさ自体は大人になっても変わりません。しかし、これは決して悪いことではありません。
筋肉の張りが落ち着けば、広い骨格は「姿勢の良さ」や「服を着た時の見栄えの良さ」として機能します。骨格がしっかりしていることで、太りにくく痩せやすい基礎代謝の高い体を維持しやすくなるというメリットも残ります。
注意すべきは「筋肉が脂肪に変わる」こと
最も注意が必要なのは、運動量が激減したのに食事量が変わらない場合です。現役時代と同じように食べていると、落ちていく筋肉の代わりに脂肪がついてしまいます。
筋肉の上に脂肪が乗ると、全体的に丸みを帯びてしまい、肩幅も「筋肉で広い」のではなく「脂肪で大きく」見えてしまうことになります。引退後は、運動量の低下に合わせて食事のバランスを見直すことが、スタイル維持の鍵となります。
水泳で身長を伸ばし肩幅とバランスを取るための生活習慣

最後に、水泳の効果を最大限に活かし、身長を伸ばしながらバランスの良い体型を目指すための生活習慣についてまとめます。運動だけで満足せず、以下の要素を大切にしてください。
骨の成長に不可欠な「栄養」の摂取
身長が伸びるとは、骨が伸びるということです。そのためには、骨の材料となるカルシウムやタンパク質、マグネシウム、亜鉛などの栄養素が十分に足りている必要があります。
特に水泳をしている中高生は、練習で大量のエネルギーを消費してしまいます。消費カロリーが摂取カロリーを上回ってしまうと、体は成長よりも生命維持を優先するため、身長を伸ばすためのエネルギーが不足してしまいます。普段の食事で「お腹いっぱい食べる」だけでなく、「成長に必要な栄養素が足りているか」を意識することが重要です。
ゴールデンタイムの睡眠確保
先ほども触れましたが、成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。特に眠り始めの「ノンレム睡眠(深い睡眠)」の時間帯が勝負です。
夜遅くまでスマホを見ていたり、ゲームをしていたりすると、睡眠の質が下がり、せっかくの水泳の努力が無駄になってしまう可能性があります。寝る前のストレッチや入浴で体を温め、リラックスした状態で布団に入る習慣をつけましょう。
運動後のリカバリーと休息
毎日ハードに泳ぎ続けるだけが正解ではありません。筋肉や骨は、運動による刺激を受けた後、休息している間に修復・成長します。
適度な休息日(オフ)を設けることもトレーニングの一環です。また、運動直後にタンパク質や糖質を補給することで、筋肉の分解を防ぎ、疲労回復を早めることができます。自分の体を労る意識を持つことが、長くスポーツを続け、身長を伸ばすことにつながります。
食事だけで補いきれない栄養への対策
成長期のアスリートにとって、給食や家庭の食事だけで必要な栄養素をすべてカバーするのは非常に難しいのが現実です。特に身長を伸ばしたいと願う時期には、特定の栄養素が大量に必要になります。
例えば、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、タンパク質の合成を助けるビタミンB群など、微量栄養素のバランスも重要です。もし、食事量に限界を感じたり、好き嫌いがあったりする場合は、成長期向けに開発された栄養補助食品を上手に活用するのも賢い選択の一つです。
まとめ:水泳で肩幅と身長のバランスを整えよう
水泳は、肩幅を広く見せる筋肉を発達させる効果がありますが、それは健康的で美しいスタイルの証でもあります。また、水泳そのものが直接身長を伸ばすわけではありませんが、成長ホルモンの分泌を促し、深い睡眠をもたらすことで、身長が伸びる可能性を高める素晴らしいスポーツです。
大切なのは、泳ぐことだけに集中するのではなく、運動によって消費されたエネルギーと栄養をしっかりと補うことです。特に成長期の中高生は、体が大人へと変化する重要な時期です。この時期に十分な栄養と睡眠をとるかどうかが、将来の身長や体型に大きく影響します。
もし、日々の食事だけで栄養が足りているか不安な場合や、もっと効率的に身長を伸ばしたいと考えている場合は、成長をサポートする専用のサプリメントなどを検討してみるのも良いでしょう。自分の体に合った方法で、理想のスタイルと身長を目指してください。
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