「あと数センチ、身長が高ければ…」そんなふうに鏡の前で悩んだことはありませんか?
身長は遺伝や骨格の影響が大きく、すぐに伸ばすことは難しいものです。しかし、実は「見た目の身長」であれば、髪型ひとつで瞬時に変えることができます。
特にメンズヘアにおいて、最強の解決策と言えるのがアップバングです。
前髪を上げることで生まれる視覚効果は絶大で、単に背を高く見せるだけでなく、清潔感や自信といったプラスの印象も相手に与えることができます。
この記事では、なぜアップバングが身長を高く見せるのかという理論から、顔型別の似合わせ術、そして明日から実践できるセット方法までを徹底的に解説します。
髪型という身近なツールを使って、理想のスタイルを手に入れましょう。
なぜ髪型で身長が高く見えるのか?メンズのアップバングが選ばれる理由

身長を高く見せるためには、物理的な高さを足すことだけが正解ではありません。
人間の目は、周囲とのバランスや比較によって物の大きさを判断します。この「目の錯覚」を上手く利用することが、スタイルアップの近道です。
ここでは、アップバングという髪型が、具体的にどのような視覚効果をもたらして身長を高く見せているのか、そのメカニズムを紐解いていきます。
視線の誘導効果(ポイント・オブ・ビュー)
人間が誰かと対面したとき、視線は無意識に相手の「目立つ部分」に引き寄せられます。
前髪を下ろしているスタイルや重ためのマッシュヘアの場合、視線は顔の中央や少し下の位置に留まりがちです。
一方でアップバングは、前髪を上げておでこを出し、トップ(頭頂部)に動きをつけるスタイルです。
この形状により、相手の視線は自然と顔の上半分から頭頂部へと誘導されます。
見る人の視線が上に集まることで、身体全体の重心が高くなったような錯覚が生まれ、結果として身長が高く見える効果が発揮されるのです。
これはファッションで帽子を被ったり、マフラーを巻いたりして目線を上げるテクニックと同じ原理ですが、髪型なら毎日自然に取り入れることができます。
縦のラインを強調するシルエット
アップバングの最大の特徴は、額を見せることによる「縦のライン」の強調です。
前髪を下ろして額を隠すと、顔の面積が横長、もしくは正方形に近い印象になりがちで、視線が横に広がりやすくなります。
これに対し、アップバングでおでこを全開、あるいは一部見せることで、眉毛から生え際までの距離が顔の長さに加算されます。
さらに、トップの髪を立ち上げることで物理的な高さもプラスされます。
この「顔の露出面積の縦長化」と「トップの立ち上がり」が組み合わさることで、強力な縦長効果(Iライン効果)が生まれ、スマートで背が高い印象を与えることができるのです。
小顔効果によるトータルバランスの向上
「身長が高い」という印象は、絶対的な数値だけでなく、頭の大きさと身長の比率(頭身)によっても左右されます。
同じ身長170cmでも、顔が大きい人より顔が小さい人の方が、スタイルが良く背が高く見えます。
アップバングは、サイドをすっきりと抑えつつトップに高さを出すことで、顔全体の輪郭を引き締めて見せる効果があります。
特に顔周りの髪(サイドバング)やもみあげの処理を工夫することで、頬の丸みやエラを目立たなくさせることが可能です。
髪型で頭をコンパクトに見せることができれば、全身を見たときの「頭身バランス」が改善され、結果として全身がスラリと伸びたように見えるのです。
おでこを見せることで生まれる開放感と自信
これは心理的な側面も大きいですが、おでこを見せるスタイルは、相手に「明るい」「清潔感がある」「自信がある」という印象を与えます。
前髪で目が隠れそうなスタイルは、どうしても猫背気味で自信なさげなオーラに見えてしまうことがあります。
アップバングにして表情を明るく見せることで、自然と背筋が伸び、堂々とした立ち振る舞いになる傾向があります。
良い姿勢は実際の身長よりも大きく見せる効果があるため、髪型を変えることが間接的に姿勢改善や雰囲気作りにも繋がり、トータルでの身長アップ効果を後押ししてくれるのです。
身長を高く見せるための「ひし形シルエット」と黄金比

美容室でオーダーする際によく耳にする「ひし形シルエット」。
実はこれが、身長を高く見せるために最も重要なキーワードです。
単に髪を立たせるだけでは、頭が大きく見えてしまったり、バランスが悪くなったりすることがあります。
ここでは、身長アップ効果を最大化するための黄金バランスである「ひし形シルエット」について詳しく解説します。
ひし形シルエットとは何か
ひし形シルエットとは、正面から見たときに、頭頂部(トップ)に高さがあり、耳周り(サイド)に程よいボリュームがあり、あご先に向かってシャープに収まっていく形のことを指します。
この形は、人間の顔の形を最も美しく、小顔に見せる「黄金比」とされています。
四角いシルエットや丸いシルエットは、横幅を強調してしまい、頭を大きく見せてしまいます。
対してひし形シルエットは、視線を縦に流しながらも、左右のバランスが取れているため、頭全体がキュッと引き締まって見えます。
頭が小さく見えるということは、相対的に身体が長く見えるということになり、身長アップ効果に直結します。
トップのボリュームとサイドの引き締め
ひし形を作るための鉄則は「トップは高く、サイドはタイトに」です。
日本人の頭の骨格は「ハチ張り」といって、耳上の部分が出っ張っている傾向があります。
このハチ部分が膨らむと、頭が四角く大きく見え、身長が低く見える原因になります。
アップバングにする際は、ドライヤーやワックスでトップの根元をしっかりと立ち上げ、高さを出します。
一方で、ハチ周りから耳周りにかけては、ボリュームを抑えるようにセットするか、ツーブロックにして物理的にボリュームを減らすのが有効です。
このメリハリこそが、縦長の美しいひし形を作り出し、洗練された高身長スタイルを演出します。
襟足の処理で首を長く見せる
身長を高く見せる上で、意外と見落とされがちなのが「首の長さ」です。
首が長く見えると、上半身がスッキリとし、全体のスタイルが良く見えます。
ひし形シルエットを作る際、襟足(えりあし)の処理も重要になります。
襟足を短く刈り上げてスッキリさせれば、首の露出面積が増え、首が長く見える効果があります(ネープレススタイルなど)。
逆に、襟足を少し残して外ハネにする「ウルフスタイル」の要素を取り入れると、縦のラインが延長され、これまた身長が高く見える効果があります。
どちらの場合も、首元がボテッと重たくならないように調整することが、ひし形シルエットを完成させ、身長を高く見せるための鍵となります。
顔型別!身長アップ効果を最大化するアップバングの似合わせ術

「アップバングに挑戦したいけど、自分の顔の形に似合うか不安…」
そんな悩みを持つ方も多いでしょう。
実は、顔の形によって「高さを出すべき位置」や「ボリュームを削るべき位置」は微妙に異なります。
自分の骨格に合わせた微調整を行うことで、より自然に、より効果的に身長を高く見せることができます。
ここでは、代表的な顔型別に、最適なアップバングのアプローチ方法を伝授します。
丸顔さんはトップを高めに設定する
丸顔の方は、顔の縦幅と横幅がほぼ同じ比率であるため、優しく童顔に見られやすいのが特徴です。
身長を高く見せるためには、横の丸みを打ち消し、縦のラインを強調する必要があります。
丸顔さんに最適なのは、トップの立ち上がりをしっかりと強調したアップバングです。
前髪はおでこを全開にするように上げ、頭頂部(トップ)に高さを出すことで、丸い輪郭を縦長のひし形へと補正します。
サイドの髪は膨らませず、タイトに抑えるかツーブロックですっきりさせると、より縦長の印象が強まります。
トップに高さを出しやすい「ジェットモヒカン」気味のシルエットも非常に相性が良いです。
面長さんはサイドに少しボリュームを残す
面長(めんちょう)の方は、もともと顔の縦幅があるため、身長が高く見えやすい素質を持っています。
しかし、単純にトップを高くしすぎると、顔の長さが強調されすぎてしまい、バランスが悪くなることがあります。
面長さんがアップバングにする際は、トップの高さを「ほどほど」に抑え、代わりにサイドに少しボリュームや動きを持たせることがポイントです。
完全に横を刈り込むよりも、ツーブロックの内側を少し長めに残したり、パーマで横の動きを出したりして「横幅」を少し足すことで、きれいなひし形シルエットを作ります。
前髪も、垂直に上げるよりは、少し斜めに流すように上げると、顔の縦の長さが緩和され、全体のバランスが整います。
ベース型(エラ張り)さんはハチ周りを抑える
ベース型や四角顔の方は、エラやハチが張っているため、男らしく力強い印象を与えますが、頭が大きく見えやすい傾向があります。
身長を高く見せるためには、この四角い輪郭を「縦長」に見せる工夫が必要です。
ポイントは、ハチ(頭の横の出っ張り)のボリュームを徹底的に抑え、トップ中央に高さを出すことです。
前髪を上げる際は、左右のこめかみ部分を隠すようにサイドバング(横の髪)を少し長めに残し、エラ部分にかかるようにセットすると小顔効果が高まります。
トップは中央に寄せるように尖らせることで、視線を上に集め、横幅の印象を中和させることができます。
逆三角形さんはハチ下の動きでバランスをとる
あごがシャープでハチが張っている逆三角形の方は、クールな印象ですが、頭の上部が大きく見えがちです。
身長アップを狙うなら、ハチ周りはタイトに抑えつつ、耳下から襟足にかけて少し動きやボリュームを出すとバランスが良くなります。
アップバングにする際は、前髪をふんわりと立ち上げ、おでこの広さを活かして明るさを出しましょう。
トップを高めにするのは有効ですが、ハチ部分が膨らむと「逆三角形」が強調されてしまうので、ワックスでハチをしっかり潰すことが重要です。
襟足を少し残して外ハネにするスタイルなどを組み合わせると、下の方に視線のポイントができ、全体のひし形バランスが整いやすくなります。
卵型さんは王道スタイルで縦長を意識
卵型の方は、バランスが良く理想的な顔型とされています。
基本的にどんなアップバングでも似合いますが、身長をより高く見せるためには、王道のひし形シルエットを意識しましょう。
極端な補正は必要ありませんが、トップにふんわりとした空気感を含ませて高さを出し、サイドは耳にかけてスッキリさせると、洗練された印象になります。
あえて分け目を作ってアシンメトリー(左右非対称)にセットすることで、視覚的な動きが生まれ、よりスタイリッシュに見えます。
「七三分けアップバング」などで、知的さと高さを両立させるスタイルが特におすすめです。
今日からできる!高さが出るアップバングのセット方法とスタイリング

美容室でカットしてもらうだけでは、身長アップ効果は半分しか発揮されません。
毎日のセットでしっかりと「高さ」と「シルエット」を作ることが不可欠です。
「セットが苦手」「すぐに崩れてしまう」という方のために、誰でも簡単に高さが出せるアップバングのセット手順を解説します。
特別な道具は必要ありません。ドライヤーの使い方ひとつで、仕上がりは劇的に変わります。
ドライヤーの熱で根元を立ち上げる
ヘアセットの8割はドライヤーで決まると言っても過言ではありません。ワックスをつける前の「土台作り」が最重要です。
まず、髪全体を根元までしっかり濡らし、タオルドライします。
次に、前髪とトップの根元に、下から上に向かってドライヤーの温風を当てます。
この時、手で髪を握るようにして持ち上げ、根元に熱を届けるのがコツです。
髪は「熱が冷めるとき」に形が固定される性質があります。
温風で根元を立ち上げた状態で、そのまま手で髪を持ち上げ続け、ドライヤーを冷風に切り替えて冷ましてください。
この「温風→冷風」の工程を行うだけで、ワックスなしでも驚くほど根元が立ち上がり、一日中へたらない強固な土台が完成します。
ワックス選びはセット力とキープ力が命
高さを維持するためには、使用するスタイリング剤の選び方も重要です。
軟毛の方や髪が細い方は、油分の多いワックスを使うと重みで髪が寝てしまい、せっかくの高さが失われてしまいます。
身長アップを狙うアップバングには、油分が少なくセット力が高い「ドライワックス」や「クレイワックス」、あるいは「ハードワックス」がおすすめです。
ワックスを枝豆1〜2個分手に取り、手のひら全体に透明になるまでしっかり伸ばします。
付け方は、まずバック(後頭部)から付け始め、次にサイド、最後に手に残ったわずかな量で前髪とトップを整えます。
最初から前髪にベタッとつけてしまうと、重みで落ちてきてしまうので注意しましょう。
根元には付けすぎず、中間から毛先になじませるイメージで、空気を含ませるように散らしてください。
毛束をつまんでひし形を調整する
ワックスを全体になじませたら、指先で毛束をつまんでシルエットを整えます。
鏡を見ながら、トップの中央部分の毛束を少しつまんで引き上げ、高さを強調します。
逆に、ハチ周り(サイドの膨らみやすい部分)は手のひらで押さえてボリュームをダウンさせます。
前髪は、黒目の上あたりに隙間を作るように束感を作ると、おでこが透けて見え、清潔感と縦ラインが強調されます。
この「つまむ(高さを出す)」と「押さえる(引き締める)」の最終調整が、理想的なひし形シルエットを作り出し、身長を高く見せる仕上げとなります。
スプレーでの固定で一日中高さを維持
最後に、ヘアスプレーでスタイルをロックします。
せっかく作った高さも、湿気や風で崩れてしまっては意味がありません。
スプレーは頭から20cmほど離し、全体に薄くまんべんなく吹きかけます。
特に立ち上げた前髪の根元やトップ部分には、少し狙ってスプレーしておくと安心です。
ただし、かけすぎるとカチカチに不自然になってしまうので、「遠くからフワッと」が鉄則です。
これで、朝の身長アップスタイルが夜まで続くようになります。
アップバング以外にもある!身長が高く見えるおすすめメンズヘア

アップバングは最強の身長アップヘアですが、髪の長さや好みに合わない場合もあるでしょう。
実は、アップバング以外にも「視線を上げる」「縦ラインを作る」効果が高い髪型は存在します。
ここでは、アップバングの要素を取り入れつつ、少し違った雰囲気で身長を高く見せるおすすめのスタイルを3つ紹介します。
ジェットモヒカンで鋭角的な高さをプラス
ジェットモヒカンは、サイドとバックを短く刈り上げ、前髪を反り上がるように立ち上げるスタイルです。
その名の通り、ジェット機が離陸するような鋭い角度が特徴です。
この髪型のメリットは、トップから前髪にかけてのラインが非常にシャープで、物理的な高さが最も出しやすい点にあります。
視線が強力に上へと誘導されるため、実際の身長よりもかなり高く見える効果が期待できます。
短髪が好きで、男らしくアクティブな印象を与えたい方には特におすすめです。
丸顔やハチ張りの方でも、縦のシルエットを強引に作れるため、コンプレックス解消にも役立ちます。
ソフトモヒカンは清潔感と高さを両立
奇抜すぎる髪型は苦手、という方にはソフトモヒカンが最適です。
頭頂部(モヒカンライン)に向けて髪を少し長めに残し、三角形のシルエットを作るスタイルです。
ジェットモヒカンほど鋭くなく、ナチュラルにトップに高さを出すことができます。
ビジネスシーンや校則が厳しい学生さんでも取り入れやすく、誰にでも似合いやすい万能な髪型です。
耳周りをスッキリさせることで清潔感があり、トップの自然なボリュームが「元から背が高い人」のような自然なバランスを作ってくれます。
ワックスで中央に寄せるだけでセットが完了するため、朝時間がない方にもおすすめです。
ショートウルフで首元のラインを強調
ショートウルフは、トップを短くして動きを出しつつ、襟足を少し長めに残すスタイルです。
一見、横に広がりそうに思えますが、実は「縦長効果」が高い髪型のひとつです。
トップの立ち上がりで高さを出し、襟足の長さで縦のラインを下に延長することで、頭全体のシルエットが縦長のひし形になります。
特に首が太い方や短い方の場合、襟足があることで首の太さをカバーし、スラッとした印象に見せる効果があります。
最近のマッシュウルフなどは、顔周りをカバーしつつ縦長に見せられるため、小顔効果と身長アップ効果を同時に狙いたい方に人気です。
まとめ:髪型で身長は高く見える!アップバングで自信のあるメンズになろう
身長を高く見せるためには、物理的な数字を追うだけでなく、「視覚的な印象」を操作することが非常に効果的です。
そのための最強のツールがアップバングを中心とした、縦ラインを強調するヘアスタイルです。
今回ご紹介したように、トップに高さを出し、サイドを引き締めて「ひし形シルエット」を作ることで、頭が小さく見え、相対的に全身のバランスが良くなります。
大切なポイントを振り返りましょう。
・おでこを出すことで視線を上に誘導する
・トップを高く、サイドをタイトにして「ひし形」を作る
・顔型に合わせてボリュームの位置を微調整する
・ドライヤーで根元を立ち上げ、一日中高さをキープする
髪型を変えることは、誰にでもすぐにできる自分磨きです。
鏡を見たときに「お、背が高く見えるかも」と思えれば、自然と背筋が伸び、表情も明るくなります。
その自信こそが、あなたをより魅力的な男性へと変えてくれるはずです。
ぜひ、次のヘアカットでアップバングに挑戦し、スタイルアップした新しい自分に出会ってください。




